なぜFacebook はCMを放送するのか?

年末年始でひたすら、今まで撮りためていた、映画を見ていました。
私の家では、人類が5回滅亡し、世界各地で、病気が蔓延し、遺伝子操作によってヒーローが何人も生まれていました。

さて、地上波を録画していたので当然CMがあります。
CMの中でひっかかったのは、facebookのCMが多かったことでした。
鍋したり飲み会したりしているアレです。

友達の少ない私には心の痛む映像だったというのも理由の一つです。
ちなみにですが、ほかの人も同じことを思っていたようです。

facebookのCMに「つら…」ってなるぼっちが続出中 - NAVER まとめ

なんで引っかかるんだろうというのを掘り下げていきたいと思います。

なぜfacebookがCMをばんばん放送しているのか?

単純な疑問ですが、CM見てfacebookやろうってなるでしょうか。
しかも、facebookが認知度もあがり、普及した今になってです。
CMを放送する意図はなんなんだろう?

と思ってgoogleに聞いてみたら、出てきました。

テレビCM効果で日本のFacebookユーザー200万人増加か、2,400万人に:MarkeZine(マーケジン)

このニュースによると、CM放送後の調査によると、1年ぶりにユーザー数が増加に転じたとのこと。
記事では、CM効果では、と論じております。

そして、もう少し詳しく、そして同じように、なぜ、この時期にCMを流すのか、を考察されている方のブログもありました。

Facebook日本がいまさらTVでCM流す意味は何か | More Access! More Fun!

こちらの方は、登録者数が伸びていない、という事実に加えて利用者の年齢層などの統計的なデータおよびCMの内容が若者が主体となっていることから、オヤジではなく、広告などのクリックにつながりやすく、かつ、メインの利用者層になっている若者をアクティブユーザーにするため、という形で書かれております。

私の考えるfacebookのCMの目指すところ

CMにもSNSにも詳しくない私が、なぜCMを放送しているかを考えてみました。

一つには、やはり新規開拓、および昔やっていた人をアクティブユーザーに戻すことが狙いだと思います。
そういえば、少し前(もう1年くらい前?)からパズドラもよくCMをみかけるようになりました。
両者に共通するものは、おそらく業界のトップという部分かと思います。
トップになり、ある程度でユーザー数の増加が頭打ちになると、これまで(知り合いに教えてもらう、ネットで知る)とは違う方法によるユーザー数獲得方法が求められるのでしょう。
そしてネット中心に情報を得ている層とは違うターゲット層を獲得できる可能性のある、CMによるユーザー獲得を狙ったのではないでしょうか。

もう一つは、文化の醸成ということを狙ってのことではないかと思います。
私が勝手に思っているのは、LINEはメールの代替手段、facebookは年賀状の代替手段だと思ってます。
ほかの人の様子を知る、ほかの人に様子を知らせる。年賀状のように、一対一や季節性はありませんが本質的なところは年賀状だと思っています。

facebookと年賀状を対比させると、この時期にCMを放送するのは、両者の一騎打ちに見えてきます。
ちょうど年賀状もこの時期だけCMしますしね。

このイベントだらけの年末に、facebookを使う。
CMなら普段、スマホなどに縁のない母親世代にも、「若者はこんな感じでfacebookを使うのね、ていうかfacebookってこれなのね」って断片的にでも理解してもらえる。
まだスマホをもたせてもらえていない中学生くらいにも「スマホを持ったら、こんな感じの楽しい学生生活を過ごしてfacebookにあげるんだ」って憧れのイメージをもってもらう。

などなど、全年代に訴えかけることでいわばSNS文化の定着が考えられているのではないかなと妄想しています。 mixi,twitter,facebookと様々な媒体がSNS文化を作りだし、社会に認知され普及し、定着しつつあると感じてます。ここでさらに、「ブーム」で終わらせないように、定着を目指している段階なんじゃないかなーって思います。
(年賀状もきっと最初はブームだったんじゃないかとおもうんですよね。)
それの戦略の一つがCM戦略のではないかと思っているわけです。

以上、SNSを全くやっていない私のSNS論でした。