昨日公園【世にも奇妙な物語】

昨日放送されていた、世にも奇妙な物語の傑作選、見ました。
この歳になっても未だに、世にも奇妙な物語が放送されるとなると、ワクワクしている自分がいます。

ちなみに私が一番好きな話は「夜汽車の男」です。
内容は、主役の大杉漣が夜汽車の中で駅弁を食べる、というただそれだけの話です。
その中で、各おかずの攻め方やご飯、お茶とのバランスなどの弁当の攻略法が独白されるという内容。
今考えると孤独のグルメなんかと同系統の作品ですね。

昨日のお昼に再放送していた作品でも、ファナモなどが一定の話題になるなど、未だに世間でも「世にも 奇妙な物語」人気は健在、といったところでしょうか。

さて、傑作選の中で、気になった作品は「昨日公園」です。
(もちろん「ズンドコベロンチョ」も藤木直人が中々ハマり役で面白かったです。)

何が気になったかというと、NAVERまとめ なんかにも散々まとめられてますが、
「昨日公園って、シュタゲじゃね?」っていう感じです。

昨日公園に関しては、
「これシュタゲじゃね?」派と、
「これまどマギじゃね?」派と、
「これカゲロウデイズじゃね?」派があるそうです。
この中では、カゲロウデイズだけ未視聴なので、今度、TSUTAYAで借りてきます。
まどマギは個人的にはループものっていう印象が薄いんですよね。

昨日公園・ざっくりあらすじ

さて、昨日公園とはどんな話かと言いますと、

〜夕方〜 @公園 有村架純「やあ」
有村架純の幼馴染「やあ」

〜夜〜 有村架純の男友達「幼馴染が石段踏み外した」
有村架純「まじか」

〜次の日〜 @公園 有村架純「昨日の公園いこ。あれ、幼馴染さんがいる。昨日に戻った?とりあえず石段の方から帰るのやめようぜ。」
幼馴染「OK」

〜夜〜 有村架純の男友達「幼馴染が死んだ」
有村架純「まじか」

〜以下、ループ〜

〜ループ四回目くらい〜
有村架純「何度やっても幼馴染が死んじゃう。むしろ弟とかお母さんとか、ループするたびに犠牲者が増えとる…」
有村架純「無理だ…幼馴染も弟とお母さんを大事にしてるし、もうループするのやめよ。公園行かなきゃ、ループしないし。」

以下、省略

シュタゲとの共通点、相違点

共通点
・ただループしても救いたい対象が死んでしまう。

相違点
・シュタゲはまゆりを救うまであきらめない、昨日公園はあきらめた。

なぜオカリンは、あきらめなかったのか?

さて、同じような状況に置かれたのに、なぜ「昨日公園」の有村架純は諦めてしまったのでしょうか。
オカリンは救うまでループを続けられたのでしょうか?

意外とこういうところに人生を生きるヒントってあると思うんですよね。

1、オカリンのループは自分で作り出したチャンスだった。

有村架純の場合、ループ(幼馴染が死ぬ前の時間に戻れたこと)できるようになったのは自分の力ではなく、不思議な力によるものです。
だからそもそも、有村架純には「幼馴染が死ぬことを回避できる力」があるわけではないのです。ただ偶然、昨日に戻ることができただけ。

一方で、オカリンの場合は、時間をループするのに自作の「タイムリープマシン」を使っているわけです。
そう、オカリンは「まゆりを救えかどうかはわからないが、時間を遡る能力だけはある」という状況です。

要は、状況はわからないまま、チャンスだけ与えられた有村架純に対し、オカリンはチャンスを自分で作り出しだしているわけです。
有村架純は終始、両親などの周囲の助けを借りることなく最後にはループするのをやめてしまいます。
何が問題点なのかがわからない状況で周囲の助けを求めるって難しいですよね。
最低限、問題点を絞らないと誰に聞けばいいかわからないですし、周囲も対応に困り適当なアドバイスを受け、さらに混乱してしまいます。

自分の能力に対する自信、解決への道筋の目安などあらゆる面でオカリンにアドバンテージがあります。

両者の違いは大きいですよね。
例えていうなら、自然法則を見つけつつも環境を支配するまでには至らなかったギリシャイスラムに対し、自然に干渉し環境を人間に都合の良いように作り変えつつある近代の科学技術との違いみたいなものでしょうか。

2、周囲のサポートの有無

有村架純は終始、一人で今回の事件に対応しています。
一方、オカリンの場合は周囲に手厚いサポートがあり、実際、ジョンタイターに大きな解決のヒントをもらい、技術面ではダルや紅莉栖という強力な技術者の存在があったわけです。

こうして比較すると、どちらが問題解決に優れているかは一目瞭然なわけです。
個人事業者と「未来ガジェット研究所」という社員数名の一企業との差異にあらわれてくるわけです。

まとめ

そもそも2クールのアニメと30分くらいの短編ドラマですので比較も難しいところです。

今回の比較で大事なのは、
・置かれた状況を把握すること
・問題点を把握すること
・自分で解決できない場合、周囲のサポートを求めること
・諦めるのも大事

って感じですかね。 現実の世の中ではシュタインズゲートなんてあるかどうかもわからないのですから。

なお、今、アイシールド21を読み直しているので仲間って大事モードです。

とりあえず、有村架純が可愛かったです。