自主的に申請しない残業代とは

私の残業代事情

世間一般では、残業代はどのようなものとして考えられているのでしょうか。
当然、働いた分はもらえるもの?
毎月固定でもらえるもの?(みなし残業?) そんな制度は都市伝説?

さて、私の場合は、というと当然、働いた分はもらえます。
だって会社の規定に明記されていますから。

ただし、当然ですが、申請しないと1円ももらえません。
当たり前です。
主張ができないなら、お給料をいただく権利なんかありません。

私は主張できないので、月に数万円分のお金をもらえる権利を放棄しております。
以下では、会社の制度としては、(規定上は)自由に残業を申請可能である場合に、(遠慮して、周囲の無言の圧力から、などで)残業代を請求しないということの持つ意味を深く考えてみたいと思います。

やりとり「なし」ではなく、残業代を受け取って支払っていると考える。

残業代を請求しない場合、当然、会社と社員の間に金銭のやりとりは発生しません。
どうせ、手元に残らないのならば残業代相当分の金銭をもらって支払ったと考えるとどうでしょう。

パターンA

私は、会社から今月の残業代5万円を会社からもらいました。
でも振り込みがあった瞬間に引き落として一瞬でそのお金を会社に振り込みました。
(税金などの細かい部分は考慮しない)

これで、残業代をもらわなかった場合と結果は同じです。

さて、一応、会社とやりとりしたパターンAの場合、会社からもらうお金には、もらう理屈があります。
規定に「規定時間外に働いたら、残業代あげるよ、しかも割り増しで」って書いてありますから。
でも、今度は私が会社にお金を払う理由が必要になります。

私が会社にお金を払う理由を何個か考えてみました。
その中で、一番しっくりきた理由が、
「規定時間内に、仕事が終わらないことに補償金」
でした。
(次点で、時間外に使うパソコンや照明などの光熱費、オフィス使用料などがそれらしいと思いました。)

つまり、私は会社に
「仕事をおわらせられなくてごめんなさい。申し訳ないんで、5万円支払います。」
と言っているわけです。

会社にお金を払う?

「残業代をもらわない」と考えるのと、「残業代をもらって会社に払う」と考えるのでは大きな開きがあります。

こういう考えに変えてから、残業代の請求をしないことが無性にもったいなく感じるようになりました。
なんでお金を払わなくちゃいけないんだ、と。

ほんの少しだけ勇気を出せば、会社に補償金を払わなくていいのです。
今月こそ。